当院のトリガーポイント療法とは


当院のトリガーポイント鍼治療は責任トリガーポイントと呼ばれる部位に

検査・触察・手技療法後に一回鍼を打ち、

そのまま置く、鍼と併せて温熱を加えたり40℃程度のお灸を併せるなどの施術を行います。

 

その後鍼を抜き再び触察し、表面の筋肉がゆるんだ後に、

まだ硬さや痛みが残っている 部分や、筋がゆるむ事に

新たに深部から現われてくるさらに悪い部分にもう一回鍼を打ちます。

それにより深部の筋肉の状態を変化させ、より一層高い効 果を目指します。

したがって効果も高い分一回の施術にそれなりの時間を要します。

 

 

 

お身体の全体的な施術をご希望の方

または刺鍼 後の手技療法(マッサージやツールを使用した施術)を

ご希望の方は特別診療のコースをお選びになることをおすすめします。

 

宮城県・仙台市をはじめ、東北でも数少ない

トリガーポイント研究会所属・黒岩門下の専門的な「REXトリガーポイント鍼療法」

解剖生理学に基づいた仙台筋徒手療法研究会所属の「筋徒手療法」「筋膜治療」

をお試しください。

 

 

 


トリガーポイント鍼療法とは他の治療法と何が違うのか?

 身体のどこかに痛みがあると「痛い所が病気の所」と誰でもそう直感します。だって傷が痛い、化膿したニキビが痛いなど眼で見ても「痛いと感じている所が病変部や傷害部」ですものね。実は「眼で見て」と云うのがくせ者なのです。人が感覚として受け取る情報の圧倒的多数は視覚です。身体中から脳に送られる様々な情報は全て合わせても視覚の一万分の一以下程度しかありません。つまり、人は「見たこと」「見えるもの」優位の像を脳の中に作ってしまいます。脳が作り上げた痛みに関する典型像が「痛い所が病変部」「病変部が痛い」なのです。ところが…。
 
 実験的に人の身体に痛いところを作り出して、痛みについて研究している人達がいます。その中の最も興味深い報告は、筋肉や骨を電気で刺激したり、食塩水を注射して痛みを作ると作られた痛みが強ければ強い程、痛みは電気刺激した場所、食塩水を注射した場所から離れた遠い所に感じられると云うものです。例えば「ふくらはぎの下の方」に注射したのに「太ももの上の方」に痛みを感じると云った具合です。食塩水を注射した所が痛い(「発痛した」と表現します)に決まってますから、離れた違う所の痛みは「関連痛」と呼ばれる、いわば脳の中の幽霊です。皮膚から下(深部)には何故か「発痛した所とは違う所に痛みを感じる仕組み」があるようです。とするなら…。
 
 「先生、肩が痛くて棚の上の物が取れなくなりました」と訴えられた時、その痛みが皮膚の痛みか皮膚よりも深部の痛みかを先ず確認し、深部の痛みなら必ずしも「痛い所が病変部」かどうかを疑わなければいけません。ところがどこで診てもらっても、先ず尋ねられるのは「痛い所はどこですか?」ですね。この質問の背景には「痛い所が病変部」と云う直感があることはこれまでの説明から察しがつくと思います。つまり、西洋、東洋を問わずトリガーポイント鍼療法以外の全ての医学は、「痛い所が病変部」と云う誤った前提で治療します。また誤った視点で研究し、痛みを止める薬を作ろうとしてきました。その結果が皮下の痛み、特に運動器と呼ばれる筋、骨、関節などの痛みによく効く施術は殆ど無い現状を産み出しました。まだまだ数が少ないのでなかなか辿り着けませんが、トリガーポイント鍼療法をやっている所へ行けば、ちゃんと治して貰えます。トリガーポイント鍼療法は貴方が気づいていない病変部を探し当て、そこに鍼をして治療する画期的治療法だからです。

 

トリガーポイント研究会 資料より